合歓の木の花をみつめて


駅に向かうときに
自転車で通り過ぎるお家の庭に、
おおきな合歓の木がいます。

道に面したところにいて、優雅に枝を伸ばしています。

そろそろ花が咲くころかな、と

6月に入ってから
自転車で通り過ぎるたびに見上げて
花の様子を見ていました。


緑色の蕾がひとつ咲き、7つ咲き・・・


昨日は急いでいて、

枝を見上げずに通り過ぎたのですが

木の真下の道に
ひとつ、美しいピンク色の花が落ちていました。


急いでいたので立ち止まらずに自転車で駆け抜けながら

心のなかで(頂いたよ!ありがとう!)と 叫びました。


たったひとつ・・・
目につくように、

手にもとれるように、

道に木の花がうつくしい状態で地面に落ちているとき、


わたしはその花は、

木からの贈り物だなと思うのです。



 

この写真は数年前、

飛騨高山で
フラワーメディスンの研修で出会った合歓の木。


宿の前に生えていて、
 
部屋の窓から

咲き始めから満開までを見せてくれました。



この写真は、窓硝子越しに撮ったものです。 

本当に目の前で、手を伸ばせば届くような距離でした。


でも、窓は羽目殺しになっていて、

開けることはできない状態・・・。




何を想っているとき、

どういう状況で

どんな風にその花と出会ったのか、


これも心に留めておくべき重要なメッセージです。



飛騨高山での出会いを通じて、
合歓の木の花は

自分の中でちょっと特別な位置づけになりました。



話は昨日に戻り・・・

行きは急いでいたけれど

帰りはゆっくり合歓の木を見上げることができました。



雷の轟きはじめた薄暗い夕刻の空の下

たくさんの合歓の花が

夢見るように満開でした・・・




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