夜の野原のピアノ
*
〈昨夜、わたしの心の中に浮かんだこと〉
夜の野原で 虫と一緒に
ポーン ポーン ポーーーン
夜の浜辺で 波と一緒に
ポーン ポーン ポーーーン
夜の野原で 虫の音にまぎれながら
夜の浜辺で 波に応えながら
夜の空の 星のまたたきを
閉じた目の奥で 感じとりながら
ぼんやりとピアノを調律したい
*
なぜだか夜のゆたかな世界が
心のなかに
じわじわと しずかに
広がりつづけました
*
そしてさらにこんな思いが
ゆっくり、しずかに
浮かんできました…
"鍵盤を叩くリズムは
モールス信号になっているのさ..."
"信号の意味を解くには
虫の音に
波のリズムに
星の輝きに
意識を合わせなくては"
"彼らこそが
わたしのモールス信号の翻訳者
自分が
なんのモールス信号を打ってるのか
知りたければ
彼らの翻訳に耳を澄ましなさい…"
*
<初夏のコトリ花店さんの庭の眺め>
ざわざわ・・・
風が吹き
熟れたジューンベリーが風に揺れる
葉も揺れる
暑い日差しの昼下がり
蟻が大きな花びらを持って
葉っぱの螺旋階段を降りてゆく
風に植物が揺れるのを
ひととき ただただ
見つめるだけで
自分の中の 何かが
調律されていきました
*
〈昨夜、わたしの心の中に浮かんだこと〉
夜の野原で 虫と一緒に
ポーン ポーン ポーーーン
夜の浜辺で 波と一緒に
ポーン ポーン ポーーーン
夜の野原で 虫の音にまぎれながら
夜の浜辺で 波に応えながら
夜の空の 星のまたたきを
閉じた目の奥で 感じとりながら
ぼんやりとピアノを調律したい
*
なぜだか夜のゆたかな世界が
心のなかに
じわじわと しずかに
広がりつづけました
*
そしてさらにこんな思いが
ゆっくり、しずかに
浮かんできました…
"鍵盤を叩くリズムは
モールス信号になっているのさ..."
"信号の意味を解くには
虫の音に
波のリズムに
星の輝きに
意識を合わせなくては"
"彼らこそが
わたしのモールス信号の翻訳者
自分が
なんのモールス信号を打ってるのか
知りたければ
彼らの翻訳に耳を澄ましなさい…"
*
<初夏のコトリ花店さんの庭の眺め>
ざわざわ・・・
風が吹き
熟れたジューンベリーが風に揺れる
葉も揺れる
暑い日差しの昼下がり
蟻が大きな花びらを持って
葉っぱの螺旋階段を降りてゆく
風に植物が揺れるのを
ひととき ただただ
見つめるだけで
自分の中の 何かが
調律されていきました
*
ジューンベリーの枝が
風に揺れるのを見つめて
ちいさな 蟻が
大きな花びらを運ぶのを見つめて
なるほどと思ったのです
夜の野原と
夜の海辺と
夜のピアノが
わたしに
何をいざなってくれていたのか
ゆったりと
大切なmessageを届けてくれていたのです…
”自分の心臓の音を聞いてごらん
自分の呼吸のリズムを感じてごらん
感じなさい
感じなさい”
と。
最近そうしたことが
全然できていなかったから
誘いに来てくれたのでしょう。
夜の自然の世界の気配と
ピアノの音色をつかって―
*
内なる自然と外の自然は繋がっている。
繋がっている。
*
*
*