テラフローラへ④ レディスマントルのおはなし


リチャードの植物観察の中でのレディスマントル、ニコシアナのお話の部分をシェアできたらと思います。この二つの花の話をしたときのリチャードの姿勢に、FESの姿勢や在り方を感じて、とても感銘を受けたので・・・。


レディスマントル 
学名:Alchemilla vulgaris  和名: ハゴロモグサ


葉の上に玉のような朝露が輝いているレディスマントル


<リチャードの解説>

古代、人は朝露を集めて薬をつくっていました。
Bach博士もそういう形でフラワーエッセンスをつくりました。
のちに、ボウルに入れてフラワーエッセンスをつくりましたが、
そうしてつくられたエッセンスの中にも、朝露のエレメントが入っています。

Bachの書いた文章の中に、
4つのエレメントを入れるようにしていると書かれています。
4つのエレメントは、大地、水、空気、火。

その土地の土には、その植物が育っている土地のエネルギーとその環境すべてが含まれています。つまり環境自体が、フラワーエッセンスの中に含まれているのです。

例えばマウンテンプライドは、火口岩から生えているのですが、つまり、マウンテンプライドの土のエレメントとして標高の高い山のエネルギーが含まれています。

水も、その土地の水を使います。
水のエレメントが示すのは、植物がどんな形で生えてきて、どう形を”変える”のか。

空気のエレメントは、拡大していくことについて。
つまり、どのように植物が自分を広げていくかについて。

ときに山火事で大気が煙で充満することがあります。そういう時は、フラワーエッセンスを作りません。また、大気のコンディションのよくない都会ではフラワーエッセンスを作りません。

火のエレメントは、太陽のあたたかさ。
太陽がどのように植物の中に内在しているのかを見ていきます。


このレディスマントルの花は、最盛期が約2週間前でした。

レディスマントルは、Alchemilla という学名。
錬金術と関連のある名前です。

レディスマントルのマントという語は、
マントのような葉の形状から名付けられました。
(聖母マリアのマントに似ているので、
聖母マリアのマント=レディスマントル)

レディスマントルには
水のヒーリングのエレメントがたくさん含まれています。

水のエレメントであるカップのクイーン。ハーバルタロットではレディスマントルが。



花の色は、緑色ですね。
これは大地との強いつながりを外に表しているのだといえます。
FESの「グランディングフォーミュラ」という製品は、
すべて緑色の花で構成されています。


パトリシアが講義の中でこのフォーミュラについて触れていたので
せっかくなので、その内容をここにも書き添えてみます。

以下、赤字=パトリシアのコメントです。

自然界は、緑色という色を通常、葉や茎の方に持っていきますが
花の部分まで緑色ということは、
”生命力が霊的に花の部分までカバーしている”ということ。
アルケミー的には自然界への扉をひらく働きがあります。

ハーブとしては、婦人科系の症状に使われます。
フラワーエッセンスとしては、
女性が他の人にヒーリングをたくさん与えるということや、
大地のエネルギーを使って癒していくことについて。
レディスマントルは、緑色の癒しの手と言われています。
ヒーラーの人が使うのにとてもいいフラワーエッセンスです。

手にヒーリングの力をもたらしたいときは、ほんのすこしでも、手に湿り気、水分が必要なのです。あるいは、レディスマントルを使ってみてください。水のチャンネルが、手に開かないかぎりは、手を使ってもうまくいかないのです。

あるセラピストがレディスマントルのフラワーエッセンスを洗面器の水の中にいれて、1日に何回かその中に手を浸すようにしたら、ヒーリングのチャンネルが開くようになりました。

ここまでひと通り、
レディスマントルの話をしたリチャードは、言いました。

女性議員が数日前に殺されましたね彼女は難民の支援に力を入れていました・・・。今日は、このレディスマントルの花を彼女のために捧げたいと思います。

そして、リチャードも、みんなも心の中で花を捧げたのでした。

レディスマントルのお話をたくさん聞いたあとでしたので
その殺された女性が生きていたときにおのずから世界に向けて捧げていたエネルギーがどんなものだったのかが、「この花を捧げたいと思います」という、リチャードのその一言だけで、本当に、ただただその一言だけで一瞬で伝わるものがありました。

悲惨な最期、という側面にフォーカスするのではなく、その人の生前、その人の大切な本質として輝いていた”光の部分”への祝福を花を通して行うということ・・・これははるか昔から、繰り返し人類がしてきたことでしょうけれども

あらためて、この花を手向けるという行為がその亡くなった人と遺された人を同時に深く癒すことでもあるのだと感じて、とても深く胸を打たれました。また、世界で起きていることに対して無関心、無感情、無行動になることなく「自分の庭から、花を手向ける」という行為もFESの在り方を示しているような気がして・・・とても感銘を受けました。 深く深く、心を揺さぶられたようなひとときでした。

レディスマントルのお話だけでけっこう長くなってしまったので、


長い文章を読んでくださってありがとうございました。

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FESセミナーツアー2016 報告記事

FESツアーとは

➀まずは日々の全体を

② マザーストーン

③植物にお話を聞かせる

④レディスマントルのおはなし

⑤ニコシアナのおはなし

⑥夏至の魔法

⑦夏至のセレモニー

⑧空間から感じ取ること 

⑨いつまでも、たくさん。

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